大学時代、三人は同じ写真サークルに属していたらしく、篝さんは一回生の春から、就職して一年経つくらいまでの約四年間、双川さんと付き合っていたらしい。

「お前ら、仲良かったのになー。別れた原因、涼香ちゃんの転勤だったっけ?」

「まぁ、そうだけど、昔の話はもういいよ」

「再会して、また付き合っちゃったりして? あは」

 ぐびぐびビールを飲む英木さんのテンションは高いが、何を思ったのか、尚美がテーブルに置いた英木さんの腕を抓り上げた。

「いって! 尚美、何するんだよ」

「その話はもういいから。英木君、今日ペース早くない?」