「どうして?」

訳がわからないと言うように首を傾げた二ノ宮さんに、
「つきあい始めたのはつい最近だから、そう言うのは早いんじゃないかなと…」

私は言い返した。

「そうかな?

結婚に早いも遅いも、俺はないと思うよ。

何だったら、今すぐに君と結婚したいくらいだ」

「わかりましたわかりました」

二ノ宮さんって、本当はこんな人だったの?

つきあう前はわからなかったけど、結構グイグイと攻めてくるんだな。

「あ、あのー、もう食事にしませんか?

さ、冷めちゃいますよ?」

まひるさんが言いにくそうに、私たちの間に入ってきた。

「見てるこっちが恥ずかしくなってきた…」

凱さんは頭が痛いと言うように人差し指でこめかみを押さえた。

「は、はい!」

「よし食べるか」

私と二ノ宮さんはまひるさんが作ってくれた料理に手を伸ばした。

☆★END☆★