キィ・・・
軽い音を立てて玄関を開けると
想像どおり恐ろしい形相で仁王立ちする泉と目があった
『あんた!・・・え?』
流石の泉ですら、ぽかんと口を開けて俺を見ている
『ごめん、こっちに居たんだ』
つないだ手を引くと、俺の隣にゆづが姿を見せた
『え?ゆづ先生!』
泉は、あっけにとられた顔で俺とゆづを交互に見つめ
『えーーっ!?』
と派手に大声をあげた
『もしかして、どういうこと?』
どういうってなんなんだよ・・・?
突っ込みどころ満載の泉は初めて見るような気がするが、あえてそこは黙って
『そういうこと』
俺が答えると、
泉はこれ以上ない程に大きく目を見開いた。