『やばい・・・

めちゃくちゃやばい!』


甘いものが苦手な俺のために、“めちゃくちゃ甘い”チョコレートを用意してきたであろう・・・

泉の仁王立ちする姿が目に浮かぶ



『どうしたの?』



慌てふためく俺に、侑月が不思議な顔をして訊いてきた



『や・・・寂しい俺のためにチョコ持ってきてるって・・・』



『持ってきてるって、今?』



そう・・・悲しいかな、今。



『大変!待たせてるんなら行かないと!』



俺の隣で起き上がった侑月が、ベッドから降りて俺の腕を取った



『わかってるけどさ・・・

や、
ここんちの玄関から出てきた言い訳が・・・』



『・・・・』



お互いに顔を見合わせ、思わず無言になる侑月と俺