だけどいつしか私達は
それらが全部嘘だと知ってしまう。

全部デタラメだと知ってしまう。


誰が証明したわけでもないのに

おばけなんかいない
宇宙人なんかいない
サンタクロースなんかいない


そういうジョーシキが
当たり前のように彫り込まれて


世界は以前ほど
キラキラして見えなくなって


だけどそれが正しいと信じている
中学生の私達は

今度は自分自身を
キラキラと飾り立てることばかりを考えている。


大人になるということは
過去の自分を否定し続けることなのかもしれない。