2人だけの不思議な世界。

僕はそんな気がした。


ご飯を食べ終わって
僕達はすることなく
ひたすらゴロゴロした。


僕がいたずらして
千代を外に押し出した。

「キャーー」

と千代は高い悲鳴をあげて
笑ったいた。

そして
「わぁー!!」

外に出た千代は
驚くように感動するように言った。


「ねえ!星空綺麗!!」

僕は気になって外に出る。


「天の川だ」

僕は指さす。

「まじで天の川だ・・・」

まじで天の川。

本当にそうなんだ。


中学1年生の貧相な語彙で表すなら

まじで天の川。


千代はもう、
ほうとため息を漏らすばかりだった。