僕達のババ抜き対決は
かなり白熱した。

多分10回はしただろう。


「夜ご飯食べる?」

正直お菓子をたくさん食べたから
お腹は空いていないが

「食べよっか」

僕達は夜ご飯を食べることにした。



僕はパンを全部取り出すと
千代は驚くように目を丸くした。


「こんなに持ってきたの?」

「ばあちゃんが全部持ってけって」


今さらだけど
必要な分だけでよかったな、
と思う。


「千代はおにぎり1個?」

「うん、

もう1個あるけどそれは朝用」


「お腹が空いたら
いつでも僕のパンをどうぞ」


僕はいくつか千代の前に差し出した。

「ありがとう」



✲*゚