ここが僕達のキャンプ場だ。
近くにトイレもあるから最適だった。
「ねえねえ、草湿ってない?」
「いや、乾いてるよ」
僕がそう言うと
千代も真似して寝っ転がった。
「このまま寝ちゃいそう・・・」
千代がゆっくりと瞼を閉じた。
「千代、休んでていいよ
僕1人でテントたてられるから」
千代は重い荷物を背負って
山を登ったからか
かなり疲れていて
僕の言うとおりに休んだ。
僕は黙々と
折り畳み傘を開くように
テントをたてた。
テントの中に
千代と僕のリュックを置いて
僕は再び寝転んだ。
本当に心地がよかった。
このままだと眠ってしまう
とわかっていても
なかなか立ち上がれず
多分僕はそのまま眠りについた。