家に着くとばあちゃんの靴があった。


「ばあちゃんただいまーー」

「陽、もう帰ってきたのかい」

もう?

僕は違和感を覚えながらも
僕は食パンを焼いた。

僕の昼食だ。


「ばあちゃん、僕今日キャンプするから
夜ご飯なんか用意してよ」

「それなら
昨日山田さんからもらったパン
全部持ってきな」

「はーい」


昼も夜もパンかよ

と、思いつつ大きめのリュックに
ダイニングボードにあるパンと
いくつかお菓子を詰め込んだ。


そして食パンが焼き終わったから
僕は食パンにいちごジャムを塗って
椅子に座った。

「いただきますっ」

早く食べて
早く準備して
早く千代を迎えに行こう。