「全然わかってねーのは
お前だよ」

もう1人の僕は静かに吐いた。


「おい、どういうことだ。

状況を私達にも説明しなさい」


千代のお父さんは
低い声で言った。




「僕は」

さっきまで俯いていた
もう1人の僕は顔を上げて言った。


「僕は、


1年後から時旅をしてきた」