「ねえ、千代の親は

いつ



バラバラに住むの?」


聞きづらかった。

でも聞かなきゃいけないことだと思い

勇気を出した。


「んーとね

明後日なんだ」


千代は笑顔だったが
寂しそうな顔にも見えた。


明後日・・・。

あまりにも早い訪れに
焦りだした。


「じゃあさ、
明日は千代の家で遊ぼうよ!

千代のお母さんもいるでしょ」

「うん、いいね!」


キャンプに持って行った
重い荷物を背負って
僕達はゆっくり山を下っていった。


「あ」

町に入るとすぐに2人の警察がいた。


「ラクガキかな」

「そんな気がする。

千代のお父さんもいるね」

「お父さん、ラクガキ事件のせいで
家にあまりいなくなっちゃった」