「……久しぶりに、商談出来て楽しかったです」




 何だかんだ1ヶ月以上ぶり?

 の、営業のお仕事だもんね

 やっぱり復帰できて嬉しい。



 あせらず、少しずつでも

 元に戻れるといいな……。




「そっか、よかったね」



「可児先輩のおかげです、ずっとケアしてくれてありがとうございます」



「由似ちゃんが頑張ってるからでしょ?」



「……」




 そんな事はない

 あんな風に泣きわめくほど

 1人では

 どうしようもなかったのだから……。



 何も言えず、唇をキュッと噛んで

 アタシは、うつ向いた。




「……そう言えば、オレの住んでるマンションでルームシェアする話、考えてくれた?」



「あっ、……はい、えっと、一応お願いしようかと」



「了解、じゃあ今の所家賃って、いくら~?」



「7.5です」



「ん~、オレの所10だから、由似ちゃん3でいい?」




 えっ!?