「――…という流れで、今後は海老名君と山角さんの教育担当をオレと玉井さんから、江崎と野山さんに変更します」




 午後に帰って来た

 悠人先輩と貴梨香を交え

 6人で会議室でミーティング。



 簡単に言うと、可児先輩が特別枠で

 前野主任に任された仕事が

 中々大量だった為

 補佐にアタシが必要だったのもあり



 今回の教育担当を2人とも

 変更しなければならなくなった。



 と言う、理由の説明だった。




「江崎が山角さん、野山さんが海老名君の担当になります」



「宜しくお願いします」




 4人それぞれ

 座ったまま軽く挨拶をかわす。




「じゃあ、特に質問もなければ、江崎にこれからの説明任せるけど?」



「……あの、すみません、一時的なものではなく、それは継続的にと言う事でしょうか?」




 少し困惑した顔で手を挙げて

 発言した山角さんが

 不安そうに可児先輩を見つめた。



 海老くんも口を開けて固まったまま

 可児先輩を見ている。