上山くんとそんなやりとりを終えたとろこで、ちょうど先生がやってきた



「おはようございまーす、席ついてねー」


なんだかダルそうにして入ってきた先生は30代ぐらいのダンディな先生だった


それから出席確認と今日の1日の流れをざっと説明されて、先生は教室を出て行った



今日は特に授業はないから楽なんけど、
この教室に真志保がいるって考えたら全然気が楽じゃない



「はぁ....」



「華倉さん!
ため息ついてー、どうした??」



休み時間になって考えたくないことを考えていると
上山くんがニコニコしながら前の席に座ってきた



(さっき冷たくしちゃったからちょっと優しくしないと)


「んー?なんか疲れちゃってさ、」


「え!!もしかしてこれ、俺が相談乗るやつ?!え、え、いいよ!!何でも言って!!」



(特に何も言ってないのに1人で話進めちゃってるじゃん笑)


「あははっ上山くん、私何も相談してるわけじゃないよ笑」


「.........」


「え?どうしたの?急に黙らないでよ」


さっきまでニコニコしてた上山くんが急に驚いた様な顔で見つめてくるから少し焦った



「あ、いや、、華倉さん、、が俺に向かって笑ってる、か、、ら。」


「ん?なにそれ、私だって笑うよ??」


「あっ、ちがくて、!さっきなんか冷たくされたのに今は普通に喋ってくれてるし、、笑ってるし、、(かわいいなって。)」



「あー、そうだよね。!私もね、確かにさっきは冷たくしすぎたなって思って。」



「そっか、!まぁ俺はどっちの華倉さんも好きだけどね!!」


「....え?」


「ん?あぁ!違うよ!!人として、ね!」



「あはっ、、だよね!!うん!」



人として好きってことなのはわかってたけど
"好き
と言われてドキッとした



キーンコーンカーンコーン


「あ!チャイムなっちゃった!俺戻るね!」


「うん、!ばいばい!」


私が手を振ると、上山くんはまた驚いた様な顔をしてから、すぐいつものニコニコになって席に戻っていった




しゃべってみると意外といい人なのかも知れない
なんだかしゃべりやすいし



それからお昼までの授業でもない授業が終わって、帰る準備をしていると聞きなれた声がした



「聖良。今いい??」


その声に朝のときみたいに心臓がうるさくなった

ドキドキしながら振り返ると困った顔をした真志保が立っていた



「は....い..」



「あのさ.......俺。色々言いたいことあって」