動けない。

動けば動くほど、鎖が手に深く食い込んでいくようで。

誰も私の

声に。

苦しみに。

痛みに。

気がついてはくれない。

暗くて、怖くて、身動きができない。

ならもういっそ、何も感じなくなればいい。

泣かない泣かない。大丈夫。

そう言い聞かせて、生きてきた。

もう終わったことなのに。

前を向いて歩きたいのに。

鎖の跡が、消えない。

どうしても消えない鎖の跡が、

私を過去へ連れ戻そうとする。

強くありたい。

誰にも過去の私を、知られぬように。