空は清々しいほど青かった。
わたあめみたいな雲が浮かんでる。
入学式にはもってこいの天気かな。

ショーウィンドウに映る自分を見てみる。
紺色のセーラー服。
2つにくくった髪の毛はさらさらと肩を流れる。
学校指定のリュックサック。
ダサいけど、これが指定なんだから仕方がない。
私は学校へ足を向けた。

校門に近付くにつれ、足取りが重くなる。
せっかくの入学式なのに。

過去にあんなことがあってしまっては、、、

ブーブー
スカートにいれたスマホが鳴る。
見てみると四角い画面には「想太くん」と出ていた。
メッセージアプリを開き、想太くんからのメッセージを確認
「おはよ!結鈴も今日は入学式だね。
俺も緊張してるけど…結鈴もそれは一緒だよな。
お互いがんばろ!」
思わずクスクスと笑ってしまう。
昨日も同じこと言ってたのになぁ。
きっと、彼氏として私のことを考えてくれているのだろう。

「がんばろ!」っていうスタンプを送って私は学校へ向かう足をまた進めた。