さて、理由(わけ)も分かったし、
僕はあの連中に捕まる気は更々ない。

そして、何より、僕の心身の安定のためにも
燿を捕まえなきゃいけない。

翌日、僕は少しだけ早く職員室を出て
裏門で待ち伏せることにした。

そして、やっと捕まえた。

『燿、今日も一人で帰る気かい?』

まさか、先に帰ったはずの僕が
いるとは思っていなかっただろう。

そして、あのことがあるからだろう、
吃驚し、少し青ざめた表情(かお)で
僕を見ている。

『とりあえず、帰ろう』

裏門から少し戻り、
職員用駐車場に向かった。

✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽

耀を車の後部座席に乗せ、
僕のマンションへ向かった。

学校からマンションまでは
誰にもつけられていなかった。

六階の僕の部屋に着くと
耀を先に入れて鍵を閉めた。

『とりあえず、中にどうぞ』

玄関に何時までもいたら冷えてしまう。

どうにか中に入れてソファーに座らせた。

『燿、声を聞かせて』

隣に座って横からギュッと抱き締めた。

燿の温もり、燿の匂い。

僕が求めていたもの。

『恢』

やっと聞けたけど、
それっきり俯いたまま黙っている。

『ねぇ燿、僕は全部知ってるんだよ』

僕は一人で喋ることにした。

『そうだ、耀を脅して来た二人はね
僕の母親と従兄なんだよ(苦笑)』

俯いていた耀が顔を上げた。

目を見開いているところを見ると
あの二人は関係者とし言わなかったんだろう。

『ねぇ耀、僕は
“慰み者”にされる気はないし
あの連中に捕まる気もないんだよ』

いまだに、茫然としている
耀を抱き寄せて僕はキスをした。

少し正気を取り戻した耀は
貪(むさぼ)るよなキスを
返してくれた。

『ぁっ……んんっ……はぁはぁ』

最初にしたのは僕なのに
いつの間にか耀に
主導権を握られていた。

『キスだけで感じたんですか(クスッ)』

気付かれた/////

『だって久しぶりだもの、
君に触れてもらえて
僕が感じないわけないじゃないか』

久しぶりじゃなくても燿が
触れてくれるなら僕は感じてしまうだろうな。

窮屈なズボンと下着を脱いで
耀のも脱がした。

久しぶりに見る耀のモノも反応していた。

僕は迷いなくそれを咥えた。

『んんっ』

耀の口からくぐもった声が漏れている。

感じてくれてる証拠だ。

咥えたまま気持ちいいかと訊いてみた(笑)

『咥えたまましゃべらないでくださいっ』

口ではそう言いながら耀は
無意識に僕の後頭部に手を置いて
奥まで咥えさせようとしている(笑)

そろそろ、イくだろうと思って
口をすぼめて思い切り吸った。

『恢!! 飲んだんですか!?』

口の端に残ってる残滓も舐め取った。

久しぶりだからか
濃くて粘っこくて美味しかった//////

『僕が吐き出すわけないじゃないか』

燿がくれるものなら何だって嬉しい。

『ねぇ、抱いて♡♡』

射精したばかりなのに
もう元気を取り戻しているモノを
軽く握りながらおねだりしてみる。

早く僕の中に挿(い)れてほしい。

『慣らさないとあなたが
痛い思いをしてしまいますよ』

そう言うと思った。

『大丈夫だよ』

燿の目の前で自慰して
自分が出した精液を指に絡め
後孔にその指を押し込んだ。

『あなたは私を煽るのがお上手ですね』

だって、早く抱いてほしいから。

『ふぅ~

目の前でそんな姿を見せられては仕方ありません、
優しくしてあげられる自信がありませんよ』

優しくなんてされたら逆に物足りなくなるもの。

『燿の思うままに抱いて♡♡』

優しくできないなんていいながら、
僕を気遣ってくれてるのはわかっているけど
慎重過ぎるsexに物足りなさを感じてしまう。

少しずつ、ゆっくりと
挿(い)れようとしている。

『あん、燿、そんなんじゃ、足りない……』

僕が何も考えられなくなるくらいに
激しく突いてほしい♡♡

『だから、煽らないでください』

わざと煽ってるんだよ。

『さっきも言ったじゃないか、
‘燿の思うままに抱いて♡♡’って』

早く僕の奥に燿のモノを挿(い)れて
滅茶苦茶に突いて中に沢山、出してほしい。

『最後の確認です、本当にいいんですね?』

もぉ、さっきから足りないって言ってるじゃないか!!

僕は返事の代わりに
自ら燿のモノを中に挿(い)れた。

『あなたは……』

奥まで届いて気持ちいい♡♡

やっと、欲しかったモノが挿入(はい)って来て
それだけでイってしまった//////

『クスッ、挿(い)れただけで
イってしまったんですか?』

自ら挿(い)れたとはいえ、久しぶりだから
躯が敏感になっていた。

『足りない』

だけど、こんなんじゃまだまだ足りない。

『そう仰ると思いましたよ。

煽ったのはあなたですからね、
今夜は寝かせてあげませんよ?(ニヤリ)』

僕達が眠ったのは翌日の朝方で
目が覚めたのは夕方だった。

隣に燿がいる、それだけで
幸福(しあわせ)を感じる。