隣でひなたは警察の質問に答えている。

見るからに震えている。声も、体も。

僕はひなたの手を強く握りしめ、一緒に警察の方を向いた。

僕だってこんなに怖いのだから、ひなたはもっと怖かったに違いない。

警察の人が出してくれた作戦を次の日実行することになった。

ひなたが一人で帰るふりをして暗い道を通り、後ろから私服警察と僕が後を追う。

案の定、例のストーカーらしき人がひなたのあとを追っている。

今にも飛び出してとっ捕まえたい気分だ。

警察の今だ、という合図で、3人の警察がストーカーを取り押さえる。