「よう…!」

嬉しくて、声が裏返った。

そんなこと気にならないくらいに嬉しかった。

ようは私を見つけたらすぐにこっちまで駆けつけてくれて、

「すごく綺麗だね」と真っ赤な頬をしたまま微笑んで、すぐに手を繋いでくれた。

ようと手を繋ぐのも久しぶりで、忘れかけていた感覚だ。

こんなにドキドキするものだったっけ。

付き合っても、どれだけ一緒にいても、私のように対する気持ちは、

初めて会った時から変わらないんだなと思い知らされる。