次の日は土曜日でバイトも休みだったので、
朝十時に病院へ向かう。

夜のことがあり、昨日よりは結果を聞くのが怖くなくなっていた。

母は隣で、きっと大丈夫だから、と笑顔を私に向けた。

その笑顔が、痛々しかった。

その笑顔が、本物じゃないことが、わかっていた。

本当は、母も私と同じくらい、怖くて、泣きたいはずなのに。

昨日と同じように、アナウンスで私の名前を呼ばれ、
昨日と同じ先生のいる、二番の部屋へ入る。