「お前の相手疲れた。別れよう」
その言葉が私の心に突き刺さった。
この言葉を聞くのは何回目だろう。
「はぁ...またか」
私はベットに寝転がりながら携帯に映る
その文字を見てため息をつく。
8月初旬夏休みに入ったばかりの頃。
朝起きると彼氏から別れのメールが来ていた。
私の短い恋が終わった。
なんとなく冷めているとは気づいていた。
というか、そろそろ冷めるだろうと思っていたら
案の定別れを切り出された。
恋愛ってこんなにめんどくさいのか。
なのに...なぜ人を好きになるのだろう...。
彼氏に別れを告げられたのに涙すら出ない。
私の名前は中村愛希(なかむら あき)。
そこら辺にいる大学生だ。
私は本当の自分がどれなのか...分からないまま
なんとなくで生きていた。
今、別れ話をしてきた元カレという存在に
なった彼氏とも...なぜ付き合ったんだろうと
思うぐらいだ。
酷いでしょ?
でも、ちゃんと好きだった。
相手が冷めたと思うまでは。