私の家は学園から歩いて10分のとこにある
ちょっと大きめの家

私桜木愛永は高校2年生
バスケ部マネージャーで
運動は誰よりもできるけど勉強はダメです!
お父さんは大企業の社長で
お母さんは専業主婦
弟は今年高校1年生で私と同じ学園に通う
桜木愛芽(さくらぎあいが)
そして昨日彼氏に振られたばかりの
失恋者です!!

「はぁ...」
走っていた足を止めため息をつき

「やっべ、遅れる」
全力で走った

「はぁ、はぁ、はぁ」
校門が見えてきた
よし!これなら間に合...

キーンコーンカーンコーン

うっそおおお!!
あと100メートルぐらいなのに!
もう!!あーー!!今日は入学式なのに!

全力で走って靴を履き替えて
2棟に行く
そして2-Aの扉を開けると
先生が出席を取っていた

「黒木 魁翔(くろきかいと)」

「は~い」
のそのそと1番後ろの席に座る。

「黒羽 美鈴(くろばみすず)」

「はぁーい」
よしバレてないよね
とガッツポーズを取る

「桜木愛永」

「はい!!」
んふふ花門先生にバレなくて良かった
部活の顧問で担任で私の嫌いな数学の先生とか
これで遅刻がバレたらもう...

「お前が遅刻してるのは分かってんだからなー
今日は多めに見てやるけど明日遅刻したら
マネージャーのお前でも外周な」

「げっ!」
なんだバレてたのかよ~

「馬鹿じゃねーのお前」
腹抱えて笑ってるのは黒木魁翔
保育園からの幼なじみで美鈴の彼氏
一応バスケ部のダブルエースと言われてて
3年生の部員より強い
見た目はチャラ男でピアス3つも開けてます

「もう愛永は~」
くすくす笑ってるのは黒羽美鈴
私の親友でおなじバスケ部マネージャー
勉強も運動もできてとっ~ても可愛い自慢の親友

「もう2人ともしていじめないでよ~!」

「「「「「さすが愛永だね~」」」」」
クラスのみんな揃って言うんだし

「もう~!!」

「うるせえぞお前らー」
気だるそうに出席簿を閉じて
入学式の説明をされて廊下に出て
体育館に出る