お互いが「すき」だって知ってからも、

付き合うとかそういうことにはならなくて、

ただそうちゃんの気持ちを知っただけでも幸せだった。


そうちゃんの顔見るとうれしくなって、

同じ気持ちなんだと思うとにやにやが止まらなかった。


でも会うのは変わらずみんなで会うときだけ。

態度も変わらないそうちゃんを見て、不安になって

もらった手紙と、現実のそうちゃんを見比べて

本当は全部、彩の夢だったんじゃないかって思えてきて


彩はそうちゃんに、


嘘をついた。