恋の音が聴こえたら、君に好きって伝えるね。
恋愛(ピュア)
完
140
涙鳴/著
書籍化作品
コミック
- 作品番号
- 1534613
- 最終更新
- 2018/11/28
- 総文字数
- 11,086
- ページ数
- 3ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 70,250
- いいね数
- 140
ありのままの自分を見せたら、
いつも人が離れていく。
本当の気持ちを口にしたら、
みんながうしろ指をさしてくる。
だからいい子を演じて、
誰かにとって都合のいい人間になって……。
いつの間にか疲れて、
人と関わることを自然と避けていたら
ひとりぼっちになった。
友達を作って、また裏切られて傷つくのは嫌。
でも、孤独にもなりたくない。
そんな矛盾した気持ちが心をがんじ絡めにして
苦しくてたまらなかった、そんなとき――。
聞こえてきたのはポタポタ、しとしと。
雨粒のように心に染み込む、
きみという名の恋の音。
ずっとずっと、
私に語りかけてくれていたよね。
そのままでいいんだよ。
そばにいるよ。
きみのことを見ていてくれている人もいるよ。
空気のような存在だった私がこの世界に
居場所を見つけられたのは、
きみのおかげなんだ。
だから怖くてたまらないけど、
きみに直接伝えたい。
ありがとう、大好きだよって。
でもきみは近くにいるようで遠い、
どこの誰かもわからない泡沫のような人。
「ねえ、きみはどこにいるの――?」
※『野いちご文庫』書き下ろし作品の
試し読みになります。
(2018年11月25日発売中)
いつも人が離れていく。
本当の気持ちを口にしたら、
みんながうしろ指をさしてくる。
だからいい子を演じて、
誰かにとって都合のいい人間になって……。
いつの間にか疲れて、
人と関わることを自然と避けていたら
ひとりぼっちになった。
友達を作って、また裏切られて傷つくのは嫌。
でも、孤独にもなりたくない。
そんな矛盾した気持ちが心をがんじ絡めにして
苦しくてたまらなかった、そんなとき――。
聞こえてきたのはポタポタ、しとしと。
雨粒のように心に染み込む、
きみという名の恋の音。
ずっとずっと、
私に語りかけてくれていたよね。
そのままでいいんだよ。
そばにいるよ。
きみのことを見ていてくれている人もいるよ。
空気のような存在だった私がこの世界に
居場所を見つけられたのは、
きみのおかげなんだ。
だから怖くてたまらないけど、
きみに直接伝えたい。
ありがとう、大好きだよって。
でもきみは近くにいるようで遠い、
どこの誰かもわからない泡沫のような人。
「ねえ、きみはどこにいるの――?」
※『野いちご文庫』書き下ろし作品の
試し読みになります。
(2018年11月25日発売中)
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この作品の感想ノート
とても良い話でした!
この文庫本を買ってみたくなりました。
私も、小説を書いたり読んだりするのは好きなのですが、書いたりするのは難しくて、途中で諦めてしますので、小説を読むたびに
すごいなぁ
と思っています。
抹茶さん
2021/01/23 22:29