「へぇ! 永倉さんは武士の方なんですか、すごいな!なぁ歳」
「かっちゃんだって近藤の名をもらったんだ。武士だよ」
話の内容からして養子が決定してすぐのことになりそうだ。
新八は、手取り足取り近藤に旅話を聞かせていた。
「遙さん」
「ん?」
パクっと遙が団子を食べたのを見計らって遥が声をかけた。
「巻き込んでしまってごめんなさい」
「遥が巻き込んだんじゃない。巻き込んでしまったのは俺だよ
俺の魂がちゃんと本体に入ってれば良かったんだ」
遙があまりにもシュンとしたので、遥まで悲しくなってしまった。
やっぱり現実は帰られない。
「団子いっこ!!」
遙と遥が話してたところに、新八が突拍子もない声を上げた。
遥が驚いて振り返ると、新八は少し怒っている。
(((なるほど……)))
近藤、土方、遙は、新八を見ながら微笑んだ。