なんて。











私の前にりんごジュースを置いてくれて。













私は首を横に振って













「ううん。好き。ありがとうございます。頂きます。」













って言って口をつけた。














「…………あぁ。」













向かい側のソファーに座った青山さんのコップの中身を見て













「やっぱり、カフェオレなんだ。」












って呟いた。













今でも当時の青山さんの好みも、仕草も覚えてる。













砂糖の入れないカフェオレが好き。甘い物は少し苦手。辛いものが好き。












現文よりも数学が好き。化学よりも英語が得意。












ただ走るよりボールを持って走るのが得意で好き。












朝は弱くて、冷え性で。












怒った時は眉間にシワを寄せて、親指が中に来るように拳を作る。











照れた時は耳だけ赤くなって、嬉しい時は目じりを下げて抱きしめてくる。










悔しい時は唇を噛む。眠い時は左手で左頬を掻く。