〜中学3年 秋〜











私は意を決して、好きな人を放課後の誰もいない校舎裏に呼び出した。













私より、本当に少し遅れてやって来たのは、青山くんで。












来た瞬間、"ドキッ"て胸がうるさいくらい高鳴る。












見てただけの人が今目の前に居る。












「ああああ、あの、ご、ごめんね!大事な時期にこんな所にお呼び出して」













「いや、別に。で、何?」













いつも通り鋭い目で、冷たい目で、私を見下ろす青山くん。












あぁ。好きだな。って思う。












って。決めたんだ。後悔しないって。












バッて頭を下げて、青山くんに手を差し出して












「あ、あの!!私、松浦おとね(Matuura)です!その実はずっと1年の時から青山くんのことが好きでひた!付き合ってなんておこがましいし、ただ自分が後悔したくなくて伝えただけなんだけれど、良かったら本当に、まぁいいかなくらいでもいいから、もし良かったら私と付き合ってください!!」












途中噛んだけど、それでも精一杯の私の気持ちだ。