「雪乃さん、すみません!
アイツには後で言っておくんで、気にしないで下さい!」


「う、うん、ありがとう」


「じゃ、俺、もう少しで試合始まるんで、また!」

奏多くんはそう言って、試合に向かっていった


─────────

奏多くんの方にパスが回る

そのまま……

───────シュート!


(いけっ!頑張って!奏多くんっ!!)

私は声に出さずに祈るようにグッと手に力を込める

ゴールまでボールは届かない…


─────ドンっ!!