火葬場で彼女は暴れた。


兄貴と別れたくないから


そんな彼女を見たくなくて俺は気づけば、彼女を抱いていた。

彼女は、俺のことなんて覚えてなかった。

それでも、彼女を…
元の彼女が見たくて必死に抱きしめた―――――



火葬場から帰るバスで、おかんが俺に側にいるように言った。

俺は、心の中でガッツポーズをした。