彼女を振り向かせたい。 その一心で俺は生きていた。 彼女の笑顔がみたい。 彼女のすべてが俺のものになれば―――― そう思ってた。そして、いらだちは、兄貴に向かった。 兄貴は、いつもずるい。 兄貴はいつも――――俺の欲しいものばかり、持っている。 そんな生活に我慢できなきて、兄貴と何度もケンカした。