その夜、私は、せんせぇの家に泊まった。 「健人くん、ごめんね」 「いいから。俺こそ…」 「黙ってて。健人くんは何も悪くないから」 私は、笑った。 つくり笑いじゃなく、本当の笑顔―――― 「どうする?部屋?」 「麻結は俺と一緒でいいって」 「えっ?」 ま、麻結? 「ホラ、早く」 そう言って、健人くんは、私を自分の部屋に入れた。