「いい加減にしろ!」

ビクッ

私は、声の主を探した。

「俺は、桑名 健人。あんたの婚約者の弟」

「ぉ…とうと」

「麻結ちゃん、健ちゃん、帰るわよ」

「ホラ、行くぞ」


ギュッ

健人とかいうひとが私の手を引っ張った。

ドクンッ


なぜか、私の心臓が鳴った。