「今まで、ありがと。せんせぇと出会わなかったら“愛”の意味も知らないまま本当の“優しさ”を知らないまま生きてたと思う。出会ってくれてありがとう。私を愛してくれてありがとう。ずっとせんせぇは、大事なせんせぇだから…。ずっと忘れないよ」

親族の人たちから、すすり泣く声が聞こえた。

「麻結ちゃん」

「いやだぁ!! せんせぇ!!」