せんせぇの入った棺が運ばれていった。

「だめぇ!! せんせぇ、行かないでぇ!!」

「麻結ちゃん!!」

私は、約束を破ってせんせぇの棺に近づこうとした。

「やめろよ」

後ろから、誰かに抱きしめられた。

「やめて!離して!!」

「兄貴、悲しむから」

「誰…?」

「兄貴…静かに見送ろう」

私は、その言葉に従った。