悠真くんだって、浴衣を着てる。


髪の毛だって前髪の一部をあげていて、いつもとは違う大人の雰囲気を感じてしまう。


それに鎖骨だって色気が……またもや何てこと考えてるの私!



だけど、考えてることは一緒なのか、通りすがりの女の子たちはみんな悠真くんのことをチラチラと見ていた。



やっぱり、カッコいいな……悠真くん。


ドキドキする胸は収まるはずもなくて。



俯きながらも「悠真くんこそカッコいいよ」と気持ち小さめに言ったのだった。



悠真くんがどんな反応をしたのか分からない。



「……!?」



突然手を引かれ、気恥ずかしい雰囲気の中、一緒に電車に乗ったのだった。