「ごめんね。ここが今の限界だよ。ちゃんとこれから練習してくるから」
 

俺は、何も言わずに、じっとひまわり畑を見つめる。

見つめてるというよりも、ただ目を向けているだけ。
 

「日向君?」
 

向日葵が、また俺に声を掛ける。俺は、「ああ」と慌てて答えると、
 

「分かった。よろしくな」

としか、答えることができなかった。