そして、さっきまで真面目な表情であたしの話を聞いてくれていたのに、みるみるうちに眉間にしわをよせて機嫌の悪そうな表情に…。


さっきみたいにまたテーブルをバンっ!と両手で叩いた。


テーブルの上に置いてある食べかけのケーキが乗ったお皿とフォークが、反動でカシャンと音を立てる。



「わっ!」



あたしは、驚きの声を上げた。


りりかちゃん、手痛くないのかな…。


口を開けてそんなことを考えているあたしとは逆に、りりかちゃんの顔は怒ったような表情で真っ赤っか。



「なんなのよ!その男たち!あたしのかわいい緋奈を振り回して!!許せないっ!」


「え、えぇ!?」


「あたしの緋奈に手を出すなんて百万年早いんだからあ〜!!!」


「手を出す!?それって、どういうこと…?」


「どういうこともなにもそういうことよ〜っ!!緋奈、すぐにその男たちに会わせて!!」