*愛美*



教室に入って来たあたし達は、真っ直ぐに大地達の所に行った。



「お~い!…ん?何深刻な顔してんの?」



ホントだ…表情が暗い?



そう思ってたら、今まで気まずそうにしてた涼太が口を開いた。



「あの…俺、来週から仕事で海外行くことにしたんだ。」



海外…?


来週……?



「どのくらいで…帰って、来るの?」



涼太の言い方では、すぐには帰って来ないような言い方だった。



「ん…半年くらい。」


『「半年!?」』



短いようで長い半年……。