俺様王子?!☆second☆





~教室~



「美姫!相変わらずLoveだねぇ~」


「香織…違うもん!龍斗が!」


「また?」


「うん…」


「頑張れ…」


「うん…」



「美姫?次の授業数学だよ?VIPルームに行こうよ」


え……またサボり?


実は、ベストカップル決定戦後、分かったこと。

それは…VIPルームでの勉強はほとんど自習…

皆が授業をやれば、私達は自習…


私達が授業をやれば、皆は自習…


はぁ~~


「何か企んでるでしょ?」

龍斗のことだし…


「いいえ?そんなことないですよ?でも、今日は自習らしいですよ」


企んでるでしょ!
それに…………王子スマイル……なんか引くんだよね……裏を知ってるからかな?


「龍斗…あんたまさか!」


?香織?どうしたの?


「二宮さんよくお分かりでニコッ」


「何が?」


「美姫…………頑張ってね…」


「え?」


何を頑張るの?勉強?そりゃあ…頑張るけど…


「うん?」



「「…………………」」














【龍斗】



久しぶり。永騎龍斗。

実はまだ、美姫と結婚してない。

ま、色々あって…


それより…



~VIPルーム~


さっき…コイツは二宮が言った『頑張ってね』の意味がまるでわかってない。

二宮は、俺が『美姫を襲うから頑張れ』と言う意味で言ったのに、
こいつは『勉強頑張れ』って意味で、解釈してる…

馬鹿と言うか、阿保というか…天然…鈍感?


「美姫…」


「ん?…ンッ!」


わからないやつには、体で分からせないと♪♪

あ、今キス中。


「美姫…やろう?」


「え?ちょっと!待って!」


「何」


「さっきちゃんとキスしたじゃん!
なのにヤるって!どう考えてもおかしい!」


コイツは(笑)


「俺は“激しくヤる”っていったんだぜ?
だったら激しくしなけりゃ、言い訳♪
これならおかしくないだろ?」









「うぅ……龍斗の馬鹿~!(泣)」


泣くか?普通…


「泣くなって…」


―チュ―


「///」


「ご機嫌は直りましたか?愛しいお姫様♪」


「う、うん///直りました!王子様!」


王子様って(笑)もしかして俺のこと?
とことんバカなやつ…


「ん…眠い…寝ちゃだめ?」


そんな上目遣いで言うな!断れないだろ!


「起こしてやるから、寝ろよ」


「うん!ありがとう!龍……………Zzz」



もう寝たのかよ…早すぎ…
ったく…ベットに連れてくか…


「手のかかるやつ…」


今日の夕飯はシチューだな。



《ベットルーム》


結婚…か…どうせなら、美姫を驚かせたい…

でもどうやったら?いつやったら?…………そうだ!


「美姫…楽しみにしとけよ?」


―チュ―


美姫のおでこにそっとキスして部屋を出た。














【龍斗】




「親…理事長!」


今は理事長室にいる。詰まり、親父のところに来ている。


「なんだ。龍斗。また何かたのみごとか?」


「はい。理事長、少しよろしいですか?」


「わかった」


何故か、理事長…親父の隣に教頭がいる。
だからしかたなく表。
出てけよ…


「教頭先生、少し席を外してもらえますか」


「あ、はい。失礼しました!」


―ガチャ―


やっと行ったよ…
こんなとき、親父には感謝だな…


「で、なんだ」


「あぁ…実は、美姫との結婚のことでな」


相談がある。


「!わかった。聞こう」


流石。話がわかるな…


「結婚式の日時なんだが……この日にしてもらえないか?」


俺は理事長室にある1枚のカレンダーのある日付に指を置いた。


「3月15日…って!」


そう…この学校は“ある行事”は他の学校に比べてかなり遅い。


「この日がいいんだ」


どうしても…


「……だが……っ……わかった。良いだろう。
だが…この行事のあとに行う。いいな」


流石親父!


「あぁ。それと、美姫には言うなよ。当日驚かせてやる」


「ククッ…私の息子らしいな。わかった。用はそれだけか?」


「あぁ」


美姫…楽しみにしとけよ…


「私も色々と協力しよう。じゃ、帰りなさい」


「はい。失礼しました」




絶対に…………お前のためならなんでもやってやるよ…













~次の日~



「…では、アルバムについてですが、生徒会役員で決めて頂きます」


……実は前と変わってること…


それは“生徒会役員”………


俺達は(俺と美姫)大会のあと…生徒会を“辞めさせられた”


なんでも、生徒会の役目はベストカップル決定戦で優勝すること。

でも俺と美姫は、役目を果たした。

それに、この英雄の俺様たちが雑用するなんておかしいだろ?

別に生徒会長じゃなくても、誰であっても俺様の言うことは“絶対”…

別に何も困らない。


あ…ちなみにさぁ、

この学校で俺達は、



《Mrs.Yearning》


と呼ぶ。



ま、仕方ないだろ?英雄だし。

でも…一つ心配なこと…


「やっぱりMrs.Yearningはかっこいいよね!」


「うん!でもさ、Mrs.heroが居なくなると、この学校は心配だよね…」


「確かに。Mrs.Yearningって皆の憧れじゃん?
二人がいるから、みんないい子演じてるし。
やっぱり気に入られたいんだよ」


「うん。絶対。
しかも去年と今年は10位だし?来年も無理だよね~」



そう…俺達が卒業したら、この学校が荒れないか。


「えっと!私からお願いがあります!」


え?美姫?


「えっと…卒業式何だけどね?
………下級生に………プレゼント渡したいの!」


はぁ?プレゼント?めんど…


「美姫?どういうことですか?」


全く意味がわからねぇーし…


「えっとね?この学校に、私達のいた印を残したいの!
だから!私達で、何かつくって、下級生に大切に学校に置いてほしいなぁーって……ダメかな?」


美姫らしいな…

そんな美姫に俺は耳元で…

「いいけど…その代わり…放課後VIPルームいこうな」


「え!」


VIPルームへ行く=SEXをする。


「それとこれは関係ないじゃん!」


「じゃぁ却下で」


「…((泣 わかったよ///い、行けばいいんでしょ?」


そうそう。素直が一番。

放課後…楽しみだな…ニヤッ…


「はい!では皆さん。これはMrs.heroからの命令とします。
よって、決定としますので…
今から細かな内容を決めていきたいと思います」












ってか…話ずれてねぇーか?………ま、いいや…


「では、どんなものがいいと思いますか?」


「龍斗様!私!いい案があります!」


「なんでしょうニコッ」


「あの///」


そう…まだいる、俺のファン。

ちょっと笑っただけですぐ赤くなる。


「実は!龍斗様と美姫様がこの学校の、学校旗を作ったらと…」


はぁ?学校旗?…しかも俺と美姫だけで?


「で、私達は、秘密で記念物を作らせて頂くってのは!」


…………


「わぁ!おもろそうだね!龍斗!私これがいい!」


美姫まで……ってか…上目遣いは止めろって…
こいつ…もしかしてわざとか?


「……わかりました。理事長には僕の方から言っておきます」


はぁ…美姫……俺の仕事増やしやがって…

只でさえ、結婚式のことで大変なのによ…


覚えとけよニヤッ…



「やっぱり龍斗様は美姫様に弱いね」


「うん!龍斗様、美姫ちゃんのことになると特にかっこいい笑顔だよね!」


「そう!だから、美姫ちゃんのおかげで、かっこいい龍斗様がいっぱい見られる!」


「美姫様は、気取ってないし…お似合いだよね」


「「「だよね!」」」


この言葉を聞くと、俺達は皆に好かれてるなと思う。

確かに美姫には弱い……って言うより、美姫の上目遣いに弱い。










ま、それはさておき…


「では僕と美姫は理事長に報告書を提出してくるので、皆さんは他の話し合いをしていてください」


「「はい!」」


………ほんとにやるよな?



《理事長室》


「これ。報告書です。よろしくお願いします」


俺は理事長に報告書を提出した。

ま、俺の頼みなら絶対にOK出るけどな?


「わかった。では後は任せなさい。

それと美姫。」


「あ、はい!」


「君に聞きたいことがあるんだ」


聞きたいこと?なんだよ。しかも美姫に?


「結婚はいつでもいいかな?」


「え?!////」


親父…それいったらおしまいだろ…


「は、はい///龍斗となら…いつでも///理事長がお父様になる日を楽しみにしています///




…フーン…嬉しいこといってくれんじゃん。ニヤ…



「これで話は終りだ。
さ。帰りなさい」


「「失礼しました」」



―ガチャ―


「なぁ?」


「きゃ!な、何?!」


プッ…一々反応が可愛すぎ…


「さっきは嬉しい言葉をどうも♪♪♪」


「へ?」



「結婚…いつでも。
あれは嬉しかった…かも」









「かも?!かもってなに!?嬉しくないの?!
龍斗のバカぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(泣)グス…」


泣くほどかよ…(汗)


「冗談だよ。泣くな。馬鹿…」


「酷い!それでも謝ってんの?!」


「あー!わかったから!」


―チュ―


「嬉しいよ。姫さん♪
お礼はこれでいいよな?」


「//…もちろん///」


…………それだけかよ…………

それにこの顔を見るとどうしてもいじりたくなる…ニヤ…


「そっちからはしてくんねぇーの?」


「はぁ?!なんでしなくちゃいけないのよ!」


それはいじめたいから♪



「俺のこと嫌いになったか?」



「うっ…ち、違うから!龍斗のと大好きだよ!」