~教室~
「美姫!相変わらずLoveだねぇ~」
「香織…違うもん!龍斗が!」
「また?」
「うん…」
「頑張れ…」
「うん…」
「美姫?次の授業数学だよ?VIPルームに行こうよ」
え……またサボり?
実は、ベストカップル決定戦後、分かったこと。
それは…VIPルームでの勉強はほとんど自習…
皆が授業をやれば、私達は自習…
私達が授業をやれば、皆は自習…
はぁ~~
「何か企んでるでしょ?」
龍斗のことだし…
「いいえ?そんなことないですよ?でも、今日は自習らしいですよ」
企んでるでしょ!
それに…………王子スマイル……なんか引くんだよね……裏を知ってるからかな?
「龍斗…あんたまさか!」
?香織?どうしたの?
「二宮さんよくお分かりでニコッ」
「何が?」
「美姫…………頑張ってね…」
「え?」
何を頑張るの?勉強?そりゃあ…頑張るけど…
「うん?」
「「…………………」」
【龍斗】
久しぶり。永騎龍斗。
実はまだ、美姫と結婚してない。
ま、色々あって…
それより…
~VIPルーム~
さっき…コイツは二宮が言った『頑張ってね』の意味がまるでわかってない。
二宮は、俺が『美姫を襲うから頑張れ』と言う意味で言ったのに、
こいつは『勉強頑張れ』って意味で、解釈してる…
馬鹿と言うか、阿保というか…天然…鈍感?
「美姫…」
「ん?…ンッ!」
わからないやつには、体で分からせないと♪♪
あ、今キス中。
「美姫…やろう?」
「え?ちょっと!待って!」
「何」
「さっきちゃんとキスしたじゃん!
なのにヤるって!どう考えてもおかしい!」
コイツは(笑)
「俺は“激しくヤる”っていったんだぜ?
だったら激しくしなけりゃ、言い訳♪
これならおかしくないだろ?」
「うぅ……龍斗の馬鹿~!(泣)」
泣くか?普通…
「泣くなって…」
―チュ―
「///」
「ご機嫌は直りましたか?愛しいお姫様♪」
「う、うん///直りました!王子様!」
王子様って(笑)もしかして俺のこと?
とことんバカなやつ…
「ん…眠い…寝ちゃだめ?」
そんな上目遣いで言うな!断れないだろ!
「起こしてやるから、寝ろよ」
「うん!ありがとう!龍……………Zzz」
もう寝たのかよ…早すぎ…
ったく…ベットに連れてくか…
「手のかかるやつ…」
今日の夕飯はシチューだな。
《ベットルーム》
結婚…か…どうせなら、美姫を驚かせたい…
でもどうやったら?いつやったら?…………そうだ!
「美姫…楽しみにしとけよ?」
―チュ―
美姫のおでこにそっとキスして部屋を出た。
【龍斗】
「親…理事長!」
今は理事長室にいる。詰まり、親父のところに来ている。
「なんだ。龍斗。また何かたのみごとか?」
「はい。理事長、少しよろしいですか?」
「わかった」
何故か、理事長…親父の隣に教頭がいる。
だからしかたなく表。
出てけよ…
「教頭先生、少し席を外してもらえますか」
「あ、はい。失礼しました!」
―ガチャ―
やっと行ったよ…
こんなとき、親父には感謝だな…
「で、なんだ」
「あぁ…実は、美姫との結婚のことでな」
相談がある。
「!わかった。聞こう」
流石。話がわかるな…
「結婚式の日時なんだが……この日にしてもらえないか?」
俺は理事長室にある1枚のカレンダーのある日付に指を置いた。
「3月15日…って!」
そう…この学校は“ある行事”は他の学校に比べてかなり遅い。
「この日がいいんだ」
どうしても…
「……だが……っ……わかった。良いだろう。
だが…この行事のあとに行う。いいな」
流石親父!
「あぁ。それと、美姫には言うなよ。当日驚かせてやる」
「ククッ…私の息子らしいな。わかった。用はそれだけか?」
「あぁ」
美姫…楽しみにしとけよ…
「私も色々と協力しよう。じゃ、帰りなさい」
「はい。失礼しました」
絶対に…………お前のためならなんでもやってやるよ…
~次の日~
「…では、アルバムについてですが、生徒会役員で決めて頂きます」
……実は前と変わってること…
それは“生徒会役員”………
俺達は(俺と美姫)大会のあと…生徒会を“辞めさせられた”
なんでも、生徒会の役目はベストカップル決定戦で優勝すること。
でも俺と美姫は、役目を果たした。
それに、この英雄の俺様たちが雑用するなんておかしいだろ?
別に生徒会長じゃなくても、誰であっても俺様の言うことは“絶対”…
別に何も困らない。
あ…ちなみにさぁ、
この学校で俺達は、
《Mrs.Yearning》
と呼ぶ。
ま、仕方ないだろ?英雄だし。
でも…一つ心配なこと…
「やっぱりMrs.Yearningはかっこいいよね!」
「うん!でもさ、Mrs.heroが居なくなると、この学校は心配だよね…」
「確かに。Mrs.Yearningって皆の憧れじゃん?
二人がいるから、みんないい子演じてるし。
やっぱり気に入られたいんだよ」
「うん。絶対。
しかも去年と今年は10位だし?来年も無理だよね~」
そう…俺達が卒業したら、この学校が荒れないか。
「えっと!私からお願いがあります!」
え?美姫?
「えっと…卒業式何だけどね?
………下級生に………プレゼント渡したいの!」
はぁ?プレゼント?めんど…
「美姫?どういうことですか?」
全く意味がわからねぇーし…
「えっとね?この学校に、私達のいた印を残したいの!
だから!私達で、何かつくって、下級生に大切に学校に置いてほしいなぁーって……ダメかな?」
美姫らしいな…
そんな美姫に俺は耳元で…
「いいけど…その代わり…放課後VIPルームいこうな」
「え!」
VIPルームへ行く=SEXをする。
「それとこれは関係ないじゃん!」
「じゃぁ却下で」
「…((泣 わかったよ///い、行けばいいんでしょ?」
そうそう。素直が一番。
放課後…楽しみだな…ニヤッ…
「はい!では皆さん。これはMrs.heroからの命令とします。
よって、決定としますので…
今から細かな内容を決めていきたいと思います」
ってか…話ずれてねぇーか?………ま、いいや…
「では、どんなものがいいと思いますか?」
「龍斗様!私!いい案があります!」
「なんでしょうニコッ」
「あの///」
そう…まだいる、俺のファン。
ちょっと笑っただけですぐ赤くなる。
「実は!龍斗様と美姫様がこの学校の、学校旗を作ったらと…」
はぁ?学校旗?…しかも俺と美姫だけで?
「で、私達は、秘密で記念物を作らせて頂くってのは!」
…………
「わぁ!おもろそうだね!龍斗!私これがいい!」
美姫まで……ってか…上目遣いは止めろって…
こいつ…もしかしてわざとか?
「……わかりました。理事長には僕の方から言っておきます」
はぁ…美姫……俺の仕事増やしやがって…
只でさえ、結婚式のことで大変なのによ…
覚えとけよニヤッ…
「やっぱり龍斗様は美姫様に弱いね」
「うん!龍斗様、美姫ちゃんのことになると特にかっこいい笑顔だよね!」
「そう!だから、美姫ちゃんのおかげで、かっこいい龍斗様がいっぱい見られる!」
「美姫様は、気取ってないし…お似合いだよね」
「「「だよね!」」」
この言葉を聞くと、俺達は皆に好かれてるなと思う。
確かに美姫には弱い……って言うより、美姫の上目遣いに弱い。
ま、それはさておき…
「では僕と美姫は理事長に報告書を提出してくるので、皆さんは他の話し合いをしていてください」
「「はい!」」
………ほんとにやるよな?
《理事長室》
「これ。報告書です。よろしくお願いします」
俺は理事長に報告書を提出した。
ま、俺の頼みなら絶対にOK出るけどな?
「わかった。では後は任せなさい。
それと美姫。」
「あ、はい!」
「君に聞きたいことがあるんだ」
聞きたいこと?なんだよ。しかも美姫に?
「結婚はいつでもいいかな?」
「え?!////」
親父…それいったらおしまいだろ…
「は、はい///龍斗となら…いつでも///理事長がお父様になる日を楽しみにしています///
」
…フーン…嬉しいこといってくれんじゃん。ニヤ…
「これで話は終りだ。
さ。帰りなさい」
「「失礼しました」」
―ガチャ―
「なぁ?」
「きゃ!な、何?!」
プッ…一々反応が可愛すぎ…
「さっきは嬉しい言葉をどうも♪♪♪」
「へ?」
「結婚…いつでも。
あれは嬉しかった…かも」
「かも?!かもってなに!?嬉しくないの?!
龍斗のバカぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(泣)グス…」
泣くほどかよ…(汗)
「冗談だよ。泣くな。馬鹿…」
「酷い!それでも謝ってんの?!」
「あー!わかったから!」
―チュ―
「嬉しいよ。姫さん♪
お礼はこれでいいよな?」
「//…もちろん///」
…………それだけかよ…………
それにこの顔を見るとどうしてもいじりたくなる…ニヤ…
「そっちからはしてくんねぇーの?」
「はぁ?!なんでしなくちゃいけないのよ!」
それはいじめたいから♪
「俺のこと嫌いになったか?」
「うっ…ち、違うから!龍斗のと大好きだよ!」