俺様王子?!☆second☆




【美姫】



お久しぶりです!七瀬美姫です!


知らない人はいないと思うけど!一応、自己紹介!


七瀬美姫!只今…高校三年生!


今は、学校中のかなりの英雄!


…………実は、世間で言うと私はMらしい…


ま!それより!私の自慢の彼氏!


永騎龍斗!私と同じく学校中の英雄!

ま、一緒に英雄になったから当たり前なんだけどね(笑)


性格は……S!ドS!


でも…皆さんもご存じの通り…龍斗には●裏●と○表○がある…


私にだけ意地悪で、エロい。


でも実は凄く優しくて、私が困ってると必ず助けてくれる…


   本物の王子様    












~2月28日~



もうあれから2年…

私達は高校三年生になった。


「もうすぐ卒業だね~」


「あぁ」


「あ!もう学校いこ?」


「あぁ」


相変わらず、龍斗の口癖は『あぁ』…



~学校~



「おはよ!」


「美姫ちゃんおはよう!」


「美姫先輩おはようございます!」


「うん!おはよう!」


私は学校中の有名人!後輩もいい子ばかりで、安心して卒業できる!



「キャァァァァ!龍斗様~こっち向いて~」


「かっこいい~」


「ありがとう!」


「キャァァァァ」



…………………龍斗は相変わらず、モテモテ…
くっそ~!あんまり近づかないでよ!

私が心の中で叫んでると……


「何?焼きもち?」


「!////」


龍斗が耳元でひっそりと言った。


「だったら悪い?」


「いいや。別に?……ニヤッ」


その顔……何か企んでるでしょ!


「今からここでキスしろよ」



…………え…………










「な!無理だよ…みんないるでしょ!」


「ふぅ~ん…いいんだ?そんなこと言って…」


どうしよう!Sのスイッチが入っちゃった!


「今しないなら、VIPルームに帰ってから激しいやつ何回もするけど?」


…………イヤァァァァ!


「どっちにする?今ここでキスか、VIPルームで激しいのか」


この意地悪!ドS!馬鹿!

「馬鹿?俺様に馬鹿なんて言っていいんだ?」


「心詠まないで!」


「じゃあ「キス!キスするから!」」


「じゃあ早くしろ」


き、緊張する!もういや…

―チュ―


「合格♪」


恥ずかしい!


「キァァァァ!朝からキスしてる!」


「いいな~!」


よくないよぉ………


「美姫?どうかしましたか?
顔が真っ赤だよ?熱あるかもしれませんね…ニヤッ」


違うってわかってる癖に!しかもなんでいきなり表の王子になってるのよ!


「だ、大丈夫だもん!」


これ以上いたら、永遠にいじめられる!


私は、さっさと教室に向かった。













~教室~



「美姫!相変わらずLoveだねぇ~」


「香織…違うもん!龍斗が!」


「また?」


「うん…」


「頑張れ…」


「うん…」



「美姫?次の授業数学だよ?VIPルームに行こうよ」


え……またサボり?


実は、ベストカップル決定戦後、分かったこと。

それは…VIPルームでの勉強はほとんど自習…

皆が授業をやれば、私達は自習…


私達が授業をやれば、皆は自習…


はぁ~~


「何か企んでるでしょ?」

龍斗のことだし…


「いいえ?そんなことないですよ?でも、今日は自習らしいですよ」


企んでるでしょ!
それに…………王子スマイル……なんか引くんだよね……裏を知ってるからかな?


「龍斗…あんたまさか!」


?香織?どうしたの?


「二宮さんよくお分かりでニコッ」


「何が?」


「美姫…………頑張ってね…」


「え?」


何を頑張るの?勉強?そりゃあ…頑張るけど…


「うん?」



「「…………………」」














【龍斗】



久しぶり。永騎龍斗。

実はまだ、美姫と結婚してない。

ま、色々あって…


それより…



~VIPルーム~


さっき…コイツは二宮が言った『頑張ってね』の意味がまるでわかってない。

二宮は、俺が『美姫を襲うから頑張れ』と言う意味で言ったのに、
こいつは『勉強頑張れ』って意味で、解釈してる…

馬鹿と言うか、阿保というか…天然…鈍感?


「美姫…」


「ん?…ンッ!」


わからないやつには、体で分からせないと♪♪

あ、今キス中。


「美姫…やろう?」


「え?ちょっと!待って!」


「何」


「さっきちゃんとキスしたじゃん!
なのにヤるって!どう考えてもおかしい!」


コイツは(笑)


「俺は“激しくヤる”っていったんだぜ?
だったら激しくしなけりゃ、言い訳♪
これならおかしくないだろ?」









「うぅ……龍斗の馬鹿~!(泣)」


泣くか?普通…


「泣くなって…」


―チュ―


「///」


「ご機嫌は直りましたか?愛しいお姫様♪」


「う、うん///直りました!王子様!」


王子様って(笑)もしかして俺のこと?
とことんバカなやつ…


「ん…眠い…寝ちゃだめ?」


そんな上目遣いで言うな!断れないだろ!


「起こしてやるから、寝ろよ」


「うん!ありがとう!龍……………Zzz」



もう寝たのかよ…早すぎ…
ったく…ベットに連れてくか…


「手のかかるやつ…」


今日の夕飯はシチューだな。



《ベットルーム》


結婚…か…どうせなら、美姫を驚かせたい…

でもどうやったら?いつやったら?…………そうだ!


「美姫…楽しみにしとけよ?」


―チュ―


美姫のおでこにそっとキスして部屋を出た。