ドンドンドン
…何?
布団の中で寝たまま、耳だけで野蛮な音を聞く。
ドンドンドン
「七海!」
何で…私の名前ー…
玄関のドアを叩く音と一緒に、自分の名前を呼ばれる声がする。
ドンドンドン
「起きろよ、七海!」
もう一度名前を呼ばれ、なかなか開かなかった目がパッチリと開かれた。
そうだ!
勢いよく起き上がり、ガラス扉の向こうにある玄関を見つめた。
ドンドンドン
「早くしろよ!七海!!」
この声、この強引さー…
昨日の出来事を思い出す。
""明け方には帰って来るから、一緒に朝飯食おうぜ。まぁ、昼までは寝てるかもしれないけど、起きたら昼飯はどっか食べに行くか?
ドンドンドン
「開けろよ!七海!」
流星さんだ!!