ていうか、一人暮らしというか…
親が単身赴任してて、私は学校があるから残っただけなんだけどね。



私には、片親しかいないから。



「会計済ませて帰るぞ」

「!」


流星が持っていた食パンをレジに置き、私が手に持っていた食パンも一緒に会計を済ませた。

私が考え事をしている間に、いつの間にか会計を済ませ、急ぎ足で食パン5つを片手にコンビニから出た。


もちろん、片方の手は繋がれたまま。



流星に対して反論する気にもなれず、引っ張られるまま…されるがまま、待たせていたタクシーに乗った。




つ…



ついていけない。




タクシーの後部座席に座り、シートベルトを締めながら小さく溜め息をついた。