だって、だって、だって!


惚れたって何!?




私はただ、札束を拾っただけだよ!??




パニックになり頭を抱え、椅子に腰を下ろした。



No.1ホストは、金のない女子高生も翻弄させるのか!?



「おい」

「!」


俯いていた顔を無理やり、流星の手によって目線が合うように上げられた。






「俺が惚れたって言ってんだから、自分を卑下するな。七海は充分、魅力的な女だ」




ドクン!




真っ直ぐに目線を合わせ、妖艶な表情で流星が言った。




「〜〜っ」



ドクン、ドクン、ドクン! 
 




心臓が今までに聞いたことがないぐらいに、高鳴っている。









「っていうことで、よろしくな。バイト帰りは予定合えば迎え行くし、学校休みの日はこっちに帰ってくるから」


「〜〜っ」

ドクン、ドクン、ドクン。



言い返したくても、心臓がバクバクし過ぎて言葉が出ない。




 
「さ、飯食うか。コーヒー冷めちまう」   



ぽんぽんっと大きな手が七海の頭を撫でると、流星は向かい側の椅子に座って朝食を食べ始めた。