ー先輩、今って授業中ですよね?携帯してて大丈夫なんですか?

ーうん。俺今日風邪で休んでるから大丈夫。


は?


ー先輩風邪なんですか?え、駄目じゃないですか!風邪ひいてるのに携帯してちゃ!寝てないと!

ー大丈夫だって。布団に入ってるから。

ーよくないですよ!薬飲んでよく寝ないと治りも遅いですよ!

ー寝ようと思ってたんだけどさ、コウの話題なら白神さんといっぱい話せるからつい。

ーじゃあもう寝て下さい。話しならいつでも出来るんで

ーやだ

ーやだじゃないですよ。寝て下さい。

ー好きな子ともっと話してたい


その言葉にまた謎の胸の高鳴りを感じた。


ー治り遅いとしんどいの先輩ですよ

ーその分白神さんと話せるからいいや


何言ってるんだろうこの人。
全然治す気無いじゃんか。
こうしてる間に熱上がったりしたらどうするつもりなんだろう。

ー先輩、お願いですからちゃんと寝て下さい

ーちゃんと寝たら会ってくれる?

ーそれは嫌です


久々に先輩の会いたいを聞いたな。と思いながら私は先輩とのやりとりの始まりを思い出していた。