発売当日はちょうど母が近くまで出かけるそうで受け取りに行ってくれるとこのことで、安心した私はまだ学校で授業中の奈津に返事を返そうとメッセージアプリを開いた時、タイミングがいいのか悪いのか花瀬先輩からメッセージが来たことに、何故か一瞬だけ胸が高鳴った。
その高鳴りを気にする事なく私は花瀬先輩からのメッセージを読んだ。
ー発売日決まったね。
ーそうですね!
ー当日は買いに行くの?
ーいえ、お母さんが近くまで出かけるらしくて受け取りに行ってくれるって…
ーそっか!出なくてすむね(笑)
ーはい。先輩は?
ー俺は多分郵送かな。
そっか。先輩はネット予約で家に届くやつか。私も店舗予約じゃなくて家に届くやつにしようかな。あ、でもそれじゃ確か発売当日に届かないって書いてあったしなぁ。それにせっかくお母さんが近くまで出かけるんだし、当日に聴ける事を考えるとやっぱり郵送よりお母さんになる。うん。少しでも早く聴きたい。うんうん。
そして話しはそのまま特典の話になったのだけれど、ふと先輩がなぜこの時間にメッセージを送れているのか気になった。気にしなくてもいいのにね。