そろりそろりと港から距離をとろうとすると


がっちり腕をつかまれて



「そんなことされたら

僕の理性が吹っ飛ぶよね。分かる?」



耳元で怪しい声がした━━。




「あ、いや、えっと…」


なんとか言い訳を考えようにも


キスした言い訳なんかできっこない。




黙ってしまった私に港は



「キス、する?」




なんてゆってくるもんだから

自然と首を縦に降ってしまって




気づいたらベットの上で


港が私を真上から見下ろしていた。