「イケナイ子だね、美緒ちゃん?」 「ひゃあっ……何やって…」 「ちょっと耳噛んだだけじゃん」 この人はこんなことすぐに言えちゃうんだよね こっちは恥ずかしすぎて死にそうなのに。 「美緒ちゃんは耳が弱いもんね?」 その言葉と同時に顔が熱を帯びていく。 もう、どうにでもなれと思った。 ━━━━ちゅっ ああ、やってしまった。 自分から、キスなんて、しちゃった。 すでに後悔していた。 このままだと、自分の身があぶない。