「〜です。今週末はこの学校の解放日です。見学にいらっしゃるお客様にこの朱鳥高校の人間として恥のないようにしましょう。では、私からは以上です。皆さん今週も楽しく充実した学校生活を送ってください。」




私は樹に目配せをし、樹はこくり、と頷く。




「ありがとうございました。生徒会長、一ノ瀬永遠イチノセトワの言葉でした。何か連絡のお持ちの先生いらっしゃいますか?……いないようですので、私副会長、梓樹アズサイツキが生徒朝会を締めさせて頂きます。ありがとうございました。ドアに近いクラスから退場してください。」



樹が締めた瞬間生徒達がざわざわと喋り出す。



私は壇上でそれを見ながらため息をついた。