そして頷き、
息を合わせ、
周りに人が居ないことを確認し、
バンッ
私と眞白は樹の前後に立ち
塀に向けて足をあげた。
つまり、いわゆるとおせんぼだ。
私と眞白に囲まれていることにゲームをして前に進もうとした樹は、樹の前にいる私にぶつかった。
樹はびっくりして顔を上げる。
「ねーぇ?樹?何回も注意してるよな?歩きスマホはダメ。その前にまだ事務所についてないんだからいきなりoffモードに入ると誰かが見てるかもしれないっていつも気をつけろっていってるよな?ああ?」
こんな長文喋ったの久しぶりだ。
歩きスマホとか正直どうでもいいんだ。
ただ、警戒心が薄いんじゃないか?って言う問題だ。
たかが樹の不注意のために今までを棒に振るうのかってはなしだ。