零の事務所は私たち"チーム"の城。
城までは学校から歩いて30分ほど。
城と行っても馬鹿でかい訳じゃなくて、ほんとこじんまりとした事務所だ。
ただ、居場所がない私たちにとってはその薄汚い事務所でさえ、城になる。
「でもさー、話ってなんだろー?任務かな。また。最近頻繁じゃない?」
学校を出て3人で歩いていると眞白が話しかけてきた。
「任務。話。零。頼む。ろくなこと。ない。」
「だよなー、零が頼む話や任務ってろくなことないよな。でも俺は楽しいけどね?」
「私も。」
「永遠かっこいいもんなー。」
私は眞白と女子トークに花を咲かせている横では
ロン毛に近いような髪を学校に出た瞬間結び、ヘッドホンを付け、ゲームをし出す樹
私と眞白はアイコンタクトをとった。